ご覧いただきありがとうございます。
前回はビートの要であるキックの作り方について解説しました。
今回はスネアとハイハットを加えてドラムを組み立てていきます。
それではさっそく始めていきましょう。
1)スネアの音を選ぼう
キックの音色に合わせたこんな音を選びました。
音選びのポイントで迷うようでしたら、最初のうちは自分の知っている好きなビートから「こんなビートを作りたい」と思えるものを選んで、それに近い音を選んでいくといいですよ。
慣れれば自分の感覚で選べるようになりますので。
2)フィルターをかけよう
フィルターは必ずかけないといけない訳ではありませんが、90sヒップホップ特有のスモーキーなサウンドにしたい場合には、フィルターを使うと効果的です。
今回、私が選んだスネアは高域のシャリっとした音がジャマですのでフィルターでほんの少しカットします。(ちょっと分かりにくいかも知れません)
3)ピッチを調整する
次にスネアのピッチを調整します。
調整する理由は、
・キックとの音程を合わせる
・ファットなサウンドにする
この2点になります。
そのままの音で問題なければ、ピッチを変える必要はありません。
スネアは以上で完成です。
スネアもキックと同じで、イメージしている音に対して足りない部分があれば2つのサンプルを重ねる場合もあります。
ただ今回は特に問題ありませんので、無理に重ねず単音でいくことにします。
4)ハイハットの音を選ぼう
次はハイハットの音を選びます。
好みもありますが、私はハイハットを選ぶときに耳に痛くないものを選ぶことが多いですね。
今回はこんな音を選びました。
5)フィルターで音を調整しよう
元の音のままだと生音っぽいリアルな音でローファイ感がないので、フィルターでガッツリと音を削ります。
今回は高域も低域も削りたいので、バンドフィルターで欲しい帯域だけを残します。
すると、音がこもったような優しい音になります。
もしバンドフィルターがないようでしたら、イコライザーでも同じような音作りができますので、試してみてください。
6)ハイハットもピッチを下げよう
やはりハイハットもドッシリした音に仕上げたいので、ピッチを下げることにします。
今回はピッチを3下げてみましたが、ずっしりと良い感じの音になってくれました。
ピッチを下げる際には、他の音と音程が外れない方が馴染みが良いです。
※あえて外すのも存在感が合って良いので曲によって調整して下さい。
7)ドラムミックスを聴いてみよう
それではキック、スネア、ハイハットを合わせて聴いてみましょう!
今はベタで打ち込んだだけですので味気ないですが、ヒップホップのローファイ感はなかなか良い感じです!
8)ハイハットの位置調整をしよう
私の好みでは、先ほど聴いてもらったドラムではハイハットが目立ちすぎですので少しハイハットのアタックを削ります。
今回は、
チッチッチッ
というアタック感のある音から、
シッシッシッ
という少し落ち着いた印象になるぐらいに調整してみました。
極端には分からないかも知れませんが、アタックが削られたのが分かりますか?
これによってハイハットが少し奥に下がるような印象になります。
9)もう一度ドラムを聴いてみよう
それでは、もう一度ドラムを聴いてみましょう。
ハイハットが奥に下がって、キックとスネアが強く聴こえる感じが分かるかと思います。
ちなみにノートPCやスマホ、ポータブルスピーカーなどでは、音の変化が分かりにくいですので、DTM環境で聴いていただけると良いですよ。
10)最後に
今回はスネアとハイハットを作りました。
基本的には、キックの作り方とほぼ同じです。
つまりローファイ感をつくり出すには、フィルターとピッチの調整がかなり有効だということですね。
次回は、ドラムのグルーブ感を調整していきましょう。
お楽しみに!
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